株式会社日本陶業

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No.41『西南学院大学新図書館』設計コンセプト インタビュー
(株)佐藤総合計画 九州オフィス 飛永 直樹、篠原 正樹

「知のシンボル」としての図書館

西南学院大学新図書館は、福岡の文教拠点である西新地区とキャンパスとの結節点として、この新図書館が福岡の新しいシンボルとなり学術・文化拠点となることを意図しました。 新図書館は、建学の精神である「西南よ、キリストに忠実なれ」の理念に基づき、地域・キャンパスと建築が融合し、学生たちがこれまでにない知的創造活動を発信する場です。そのために新図書館を「西南の知の樹」として樹木のような構成とし、中心に知識の幹である「ブックツリー」という縦動線、周囲は成長する枝葉としての「ラーニングリーフ」という多様な学生の学びの空間が、全く新しい「考える学生を創造する場」を創り出します。
外観は、レンガのデザインコードがキャンパス景観との調和を生むと同時に、レンガの外壁全体を透かすことにより、キャンパスと地域の活動や風景につながりをもたせる柔らかな表情をつくりました。 またレンガを透かした積み方(レンガトレサリー)が、本を積層させた表情を彷彿させることで新しい図書館のイメージを醸し出し、遮光・断熱に寄与する機能性と共に環境と共生する新たなランドマークを生み出します。
一方内部は、ブックツリーという外部とは全く異なる “黒” の空間。6層吹抜空間を階段がつなぐ空間に隙間なく配された書籍の存在が、利用者に「図書館」のもつ倫理観や「本」自体が宿す世界観を視覚的に伝達します。 このアカデミックで落ち着いた空間は、知のシンボルとして人々に学修意欲を刺激させ、考える学生を創造する場となります。
この外部、内部の建築のつくり方が「知のシンボル」としての図書館を成立させ、キャンパスに拡がる豊かな樹木のように「西南の知の樹」である図書館が成長し、 福岡の知と創造のコア(頭脳)として大学・学生と街全体の質が向上する核となることを意図します。
(㈱佐藤総合計画 九州オフィス 飛永 直樹、篠原 正樹)

西南学院大学新図書館
西南学院大学新図書館
西南学院大学新図書館外観:レンガを透かした積み方(レンガトレサリー)が、本を積層させた表情を彷彿させる
西南学院大学新図書館内部:ブックツリーという外部とは全く違う“黒”の空間
レンガトレサリーにより環境制御された閲覧スペース レンガトレサリーにより環境制御された閲覧スペース

写真:針金洋介

建物概要
  • 工事名称:「西南学院大学新図書館」
  • 工事場所:福岡市早良区西新6-2-92
  • 工事概要:鉄骨造 7階建
  • 建築主:学校法人西南学院
  • 設計・監理:㈱佐藤総合計画
  • 施工:松尾建設㈱
  • 工事:㈱日本陶業
  • 竣工:2016年8月31日
  • レンガ:1~2階/390×90×95mm、3~6階/310×90×80mm